子どもの頃、「植物にも心がある」なんて話を本などで読んだことはありませんか? 似非科学的な話にワクワクした人もいるはず。でも、もしかしたら本当に心があるかもしれないようで……。
話ができない動物や植物に話しかけてもしかたがないと思われてしまいそうですが、実は話しかけると本当にうれしそうに反応してくれるんですよ。なぜなら、動物も柄物も生きているから。
うちに観葉植物があるんだけど、「元気でいてくれてありがとうね」って話しかけながらお水をあげると、すごくイキイキとしてくるんですよ。今ではしっかりと大きくなり、天井まで届きそうな勢いで伸びています。
もちろん、いくら話しかけたとしても実際に言葉はわからないと思いますが、でも、言葉が伝わらなくても十分に愛情は伝わるものだと思うんです。また、逆に、私たちにメッセージを伝えてくれることだってあるんですよ。
たとえば、植物が枯れてきたら、家の気が落ちてるってことを伝えてくれているんですね。だから、枯れてきたら、部屋の空気を入れ替えて、しっかりと掃除をしなくちゃいけないんです。
もちろん、植物よりも動物のほうがもっと人間に近いでしょう? 話せないから、そのぶんよくわかっているんですね。
うちではマメ柴を飼っています。「柴犬コウちゃん」と呼んでいますが、人間の言ってることをよく理解してるなって感心することがあるんですね。帰宅すれば、足音を聞き分けるのか、きちんと玄関で待ってくれているし、私が元気がないときは、なぐさめてくれたり、心配してるような顔をするんですよ。悲しみや喜びを目できちんと表現するんです。私が子供を叱ると、自分が怒られているみたいにしっぽを丸めて小さくなっちゃうし、ね。
このように植物でも動物でも感情は伝わります。だから、自分と同じように生きているということを忘れないで欲しいんですね。自分ばかりが動物や植物に無償の愛を注いでるのではなく、実は知らないうちに逆に癒しという愛をもらってるんです。
また、年を取ると、生き物を慈しむ気持ちが強くなってくるので、植物や動物を愛するようになる人が多くなるのも事実。「慈悲の気持ち」を持った人間でありたいし、いい年の取り方を心がけたいですよね。